株式会社働きがいのある会社研究所(Great Place to Work Institute Japan、以下「GPTW」といいます)から、2025年版「働きがい認定企業」に選ばれたことを、以前Newsページでご報告いたしました。この認定は、社員一人ひとりが働きがいや幸せを実感できる職場づくりが評価された結果であり、大変光栄な成果です。
しかしながら、私たちの目標は「認定を受けること」にとどまりません。
インターグのミッションである「一人の幸せから、世界を変える。」を実現するためには、社員一人ひとりが安心して働き続けられる環境をつくることが何よりも重要です。認定を受けた後もこのミッションに基づき、さらに働きやすく、仕事に対してやりがいを持てる職場を目指して挑戦を続けています。
今回は、働きがい向上を推進してきた組織開発担当の大川さんにインタビューを行い、これまでの成果だけでなく、未来に向けた取り組みや展望について詳しく聞きました。
─ 組織開発担当の大川さん─
認定を取得できた喜びと、さらに向上を目指す意欲
── GPTWから「働きがい認定企業」に選出された今の気持ちは?
「純粋にとても嬉しいです。
『認定』という一つの目標を通じて、これまで私たちがつくってきたインターグなりの働きがいの形を客観的に評価してもらえたことは、非常に貴重な経験でした。
「働きがい認定企業」とは、Great Place To Work® Institute が、約150ヶ国で年間10,000社以上の働きがい(エンゲージメント)を調査し、一定水準に達した企業を「働きがいのある会社」認定し、ランキングとして発表しているものです。
日本において働きがいの一定水準を超え認定企業として選出される割合は、参加企業全体のうち38%と公表されています。
そのため、この「働きがい認定企業」は決してハードルの低い認証ではないと考えています。そうした認定を取得できたことは、私たちの取り組みが一定の成果を上げているという証明にもなり、大きな自信につながりました。
しかし、これで満足して終わるのではなく、さらに『働きがいのある職場』を目指して進化を続けていきたいと強く感じています」
GPTWを選んだ理由と、その意義
── 「働きがい認定」を取得しようと思ったきっかけはありましたか?
「2~3年前に『GPTWの働きがい認定を取得しよう』という話が社内で持ち上がったのが最初のきっかけでした。具体的なプロジェクトが動き出したのは、今年の6月に企画書を作成し、提案したときからです。
組織開発という領域に本格的に取り組み始めたのはここ数年のことですが、これまで自分なりに推進してきた施策が本当に正しいのかを知る『通信簿』として、GPTWを活用したいと考えました。
『働きがい』を評価する制度にはいくつか種類がありますが、その中からGPTWを選んだ理由は、権威性と評価プロセスの客観性にあります。
GPTWは世界中の企業を対象に、社員の声を直接収集し、そのデータを基に評価を行っており、社会的な信頼や影響力を持っています。また、このプロセスを通じて、会社が掲げるミッションと実際の職場環境や社員の感じ方がどれだけ一致しているのかを見直すことができます。
その権威性と評価プロセスの客観性を兼ね備えた『働きがい認定』の取得は、単なる目標達成ではなく、会社全体をより良くするきっかけになると考えました」
──GPTWの 「働きがい認定」を取得することが、インターグの目標にどう結びつくのでしょうか?
「インターグは『一人の幸せから、世界を変える。』というミッションを実現するために存在しています。
そして、このミッションを実現するためには、まず『長期利益』の実現と最大化が必要不可欠です。
長期利益とは、目先の金銭的な利益だけではなく、人材や社会的価値なども含めた、長期的な視点での利益のことです。
長期利益の実現と最大化のためには、『収益の増大もしくは費用の減少』が必要ですが、これらを実現するためには『組織能力の向上』が鍵を握っています。さらに言えば、その組織能力を最大化させるには、社員一人ひとりが安心して働き、自分の力を最大限発揮できる環境――つまり『働きがいの向上』に繋がっていきます。
GPTWの主催する『働きがい認定』を取得することで、私たちが『働きがいの向上』を実現できているのかを客観的に測る指標を持つことができました。
現在地を把握して目標との距離を掴み、試行錯誤しながら進んでいくことが、会社の長期的な成長に繋がると考えています」
──実際、GPTWから見たインターグの評価を知った時、どうでしたか?
「今年はまず、『認定を取れるかどうか』という現在地把握の観点で取り組みをスタートしました。その中で、GPTWのレポートを通じて組織の現在地を数値として可視化できたのは大きな収穫でした。
例えば、『会社のミッション』がどれほど社員に伝わっているのか。また、インターグの働きがいを構成するポイントがどこにあるのかという、普段は漠然と疑問に感じていたものが具体的な形で把握できたことは、次のステップを考える上で非常に役立ちました」
一人ひとりの幸せをカスタマイズできる組織を目指したい
── 大川さんは、これからどのような組織を目指したいと考えていますか?
「私が目指しているのは、メンバー一人ひとりの『幸せ』をカスタマイズできる組織です。
『幸せ』の定義は、人によって異なります。会社をはじめとする組織が一方的に押しつけるのではなく、一人ひとりの背景や価値観に合った『幸せ』を紐解いていきたいと考えています。
例として、「シャンパンタワーの法則」という考え方があります。シャンパンタワーでは、まず一番上のグラスを満たさなければ、下のグラスに注がれることはありません。これと同じように、まずは自分自身が幸せで満たされることで、心に余裕が生まれ、そこで初めて周りの人や社外のステークホルダーにも目を向けることができると考えています。
このような連鎖を意識しながら、一人ひとりが自分に合った幸せを実感できる組織を目指したいと思っています」
── 幸せを「カスタマイズする」という考えは、どこから生まれたのですか?
「約3年間、組織開発をやってきて、例えば『やりがいを高める施策』はある人には響くけど、別の人には響かないこともある、ということを感じました。生まれ育った環境や、これまで出会った人々、経験した出来事などは人それぞれ異なるので、本当のところ、仕事やプライベートを含めて『どんな状態が幸せだと思う?』と、個々に聞いていくことが大事だと考えるに至りました。
その答えを基に、メンバー一人ひとり、それぞれの『自分の幸せ』を実現できるような環境を整えることが、『幸せをカスタマイズする』ということに繋がると思います。そういう職場であれば、社員は仕事を通じて幸せを感じられるようになるし、結果として会社もより良い組織になると信じています」
組織開発担当者から見る、インターグの一番の魅力
── 大川さんにとって、インターグの一番の魅力は何だと思いますか?
「正直、一言でまとめるのは難しいです。以前メンバーにデプスインタビュー(深層インタビュー)をした時にも感じたのですが、私自身がインターグにどっぷり浸かっているので、一つに絞るのは簡単じゃないですね。
でもやっぱり、『人』が一番の魅力だと思います。
組織を『個の集合体』と私は捉えていますが、インターグのメンバーは同じ目的や目標を共有し、協力し合う関係性を維持しています。そして、これを体現している人たちの集まりなんです」
── 協力し合う関係性とは、具体的にどういうことでしょうか?
「例えば、私が知る限り『自分さえ良ければいい』という考えを持っている人はインターグにはいません。
目標に向かう温度感が一致していて、お互いに協力し合いながら取り組んでいこう、という姿勢をどの事業部でも見ることができます。真面目で、誠実で、協調性のある人たちばかりです。
いつか代表の那須が言っていた『誠実であり続けよう』という言葉を、メンバー全員がしっかりと体現している。それがインターグの魅力だと思います」
ーインターグオフィスにて撮影ー
インタビューにご協力いただいた大川さん、ありがとうございました!
まとめ
「働きがい認定企業」に選出されたことは、インターグが「働きがい」を育む企業であることの証明となりました。この記事では、組織開発を担当する大川さんへのインタビューを通じて、これまでの取り組みと未来への展望を深く掘り下げました。
インターグの魅力は、同じ目標を共有し、協力し合うメンバー一人ひとりの存在です。そして、今後も「人」を大切にしながら、働きがいをさらに高める取り組みを続けていきます。
これからも私たちの挑戦を見守っていただけると幸いです!