SDGsってなんだろう?地球で生きる自分たちが今できることを考えよう【前編】

働き方・生き方

最近よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉。SDGsは「地球に住む全ての人」が対象であり、年齢・性別・人種関係なく全ての人が対象です。

そこで今回の記事では、特に「これからSDGsについての知識を深めていきたい」と考えている方へ向けて、SDGsの成り立ちなどの基本情報からお話したいと思います。

なお【後編】では、インターグで行ったSDGs共有会についてもご紹介予定ですのでそちらもぜひご覧ください。

(一部内容はこちらの書籍を参考にしています。『60分でわかる! SDGs 超入門』※Amazon外部リンク)

「SDGs」とは

SDGs(エスディージーズ)は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月、ニューヨークの国連本部で行われた国連サミットで採択された、国連193カ国が達成を目指す2016年から2030年までの国際目標です。

世界には、貧困、気候変動、人種やジェンダーに起因する差別など、さまざまな問題・課題に直面しています。こうした地球規模の問題を解決するために「誰ひとり取り残さない」という共通理念のもと、SDGsでは17の目標と、それを達成するための169のターゲットを設定しています。

世界が一丸となって達成を目指すSDGsの17の目標

SDGsで設定された17の目標は以下の通りです。


目標1.貧困をなくそう

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせよう

目標2.飢餓をゼロに

飢餓を終わらせ、食料安全保証及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を推進する

目標3.すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4.質の高い教育をみんなに

すべての人々の、包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5.ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

目標6.安全な水とトイレを世界中に

すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8.働きがいも経済成長も

包摂的かつ持続可能な経済活動及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を推進する

目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続的な生産業の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10.人や国の不平等をなくそう

各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11.住み続けられるまちづくりを

包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12.つくる責任 つかう責任

持続的な生産消費形態を確保する

目標13.気候変動に具体的な対策を

気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14.海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15.陸の豊かさも守ろう

陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16.平和と公正をすべての人に

持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17.パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する


この17の目標に無縁な人は地球上に誰一人いません。

これらの問題を「自分ごと」として考え、行動を起こさなければ地球上のさまざまな問題・課題はより深刻化していくでしょう。

「持続可能な開発」とはどういうこと?

SDGsは前述した通り「持続可能な開発目標」と訳されますが、SDGsを理解するには、「持続可能な開発」の意味を理解する必要があります。

国連では、「持続可能な開発」を「将来の世代のニーズに応える能力を損ねることなく、現在の世代のニーズを満たす開発」と定義しています。つまり、今だけでなく子供、孫といった先の世代までのことを考えた開発が求められている、ということです。

「持続可能な開発」には3つの要素の調和が必要

持続可能な開発には、次の3要素の調和が求められています。

  • 経済開発・・・ 経済活動を通じて富や価値を生み出していくこと
  • 社会的包摂・・・社会的に弱い立場の人も含め、一人ひとりの人権を尊重すること
  • 環境保護・・・環境を守っていくこと

「社会的包摂」は、聞き慣れない言葉かもしれませんが「子供、障害者、高齢者、難民、移民などの弱い立場に置かれた人々を排除せず、それらの人々が社会に参加して、それぞれが持つ潜在的能力を発揮できる環境を整備すること」と言ってもいいかもしれません。

環境破壊を続ければ、やがて必ず地球は立ち行かなくなりますし、貧困問題を放置すれば、貧富の差が拡大し、持続的な経済成長は妨げられてしまいます。

「持続可能な開発」は、「経済開発」「社会的包摂」「環境保護」の3つをトレードオフの関係ではなく、「いかに3つを並び立たせるか」を考えることを求めています。

SDGsの元になった「MDGs」の存在

SDGsには、もとになった開発目標があります。それが2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアムサミットで採択された「MDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)」です。

21世紀の国際社会の目標として、国連に加盟する全193カ国と23の国際機関が合意したMDGsは、2015年までという期限付きの8つの目標と21のターゲットを掲げました。

MDGsの8つの目標は以下になります。


目標1.極度の貧困と飢餓の撲滅

主なターゲット:1990年から2015年までに、1日1ドル未満で生活する人々の割合を半減させる。

目標2.初等教育の完全普及の達成

主なターゲット:2015年までに、すべての子どもたちが、男女の区別なく、初等教育の全課程を修了できるようにする。

目標3.ジェンダー平等の推進と女性の地位向上

主なターゲット:できれば2005年までに初等・中等教育において、2015年までにすべての教育レベルで、男女格差を解消する。

目標4.児童死亡率の引き下げ

主なターゲット:1990年から2015年までの期間に、5歳未満児の死亡率を3分の1に削減する。

目標5.妊産婦の健康改善

主なターゲット:1990年から2015年までに、妊産婦の死亡率を4分の3引き下げる。

目標6.HIV/エイズ、マラリア、その他の疫病の蔓延防止

主なターゲット:2015年までに、HIV/エイズの蔓延を阻止し、その後、減少させる。

目標7.環境の持続可能性の確保

主なターゲット:持続可能な開発の原則を各国の政策やプログラムに反映させ、環境資源の喪失を阻止し、回復を図る。

目標8.開発のためのグローバルなパートナーシップの構築

主なターゲット:開放的で、ルールに基づいた、予測可能でかつ差別のない貿易および金融システムのさらなる構築を推進する。

MDGsは主に途上国向けの目標だった

MDGsの8つの目標は、途上国に対して設定された目標ばかりでした。その目標が先進国指導で決められたこともあり、「途上国の意向が反映されていない」という問題点も指摘されました。

MDGsでの反省を踏まえつつ、SDGsでは、MDGsで達成できなかった目標達成に取り組むとともに、気候変動への対策、雇用や労働のあり方、格差是正、平和、イノベーションなどの新たな項目を追加してアップデートされています

そしてSDGsは、途上国だけでなく、先進国を含めたすべての国々を対象に、豊かさを追求しながら地球環境、人権を守ることに重きが置かれており、目標が8から17に増えたことで、包括的な目標設定になっています。

なぜ、SDGsに取り組む必要があるのか

なぜ今、SDGsに取り組む必要があるのでしょうか。

その答えは、端的に言えば、人間が環境保護や人権を考慮せず、利益だけを追求して野方的に振る舞えば、”世界はいずれ立ち行かなくなるから” です。

地球の裏側で起こったことも、「地球の住人」であると考えれば、他人事ではありません。「自分たちさえ良ければいい」では、結果的に自分ら首を絞めることになります。

SDGsは私たち人類と全ての生物、地球を守るために達成しなくてはいけない国際公約なのです。

もしSDGsが達成できなかったら世界がどうなるのかをイメージしよう

SDGsの重要性を理解するには、「2030年までにSDGsの各目標を達成できないとどうなるか」を考えるのも一つの方法です。

例えば、SDGsの目標①は「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」です。もし、この目標を達成できなければ、世界はどうなるのでしょうか。少し考えてみましょう。

途上国には今日、食べることに苦労する人がたくさんいる一方で、先進国では食べきれない程の食べ物に囲まれています。空腹が続けば、まともな生活ができるわけはありません。

貧困は子供を学校に通えなくするなど、様々な制限をもたらします。同じ地球に生まれたのに、理不尽なまでの格差を見過ごすことは決して良いことではありません。

貧困以外にも、世界にはさまざまな問題が山積しています。まずは自分が気になる目標について、当事者意識を持って「達成されない世界はどうなるか」「達成すると、どう良くなるのか」をイメージしてみましょう。そうすることで、SDGsに取り組む必要性や重要性がより理解できるのではないでしょうか。

企業としてSDGsに取り組む

インターグも1企業としてSDGsに取り組んでいきます。

企業としてSDGsの目標達成するためには、社内の誰か一人ではなく、全社員の協力が必要不可欠です。そして、SDGsに取り組むためには一人ひとりの理解、そして実際に行動に移すことが必要だと考えました。

皆で目標を達成するためには、SDGsを「自分ゴト」にできるかがとても重要であり、それは個人であっても企業であっても同様に言えることです。

そこで「様々な課題を自分ごととして考えるきっかけとし、SDGs目標を解決するスタートにしたい」という目的のもと、SDGs共有会を実行しました。

実際の共有会の内容は、【後編】にてご紹介させていただきたいと思います。

まとめ

繰り返しとなりますが、SDGsは「地球に住む全ての人」が対象です。

つまり今この記事を読んでくださっている方や、所属している会社、家族、全ての方が取り組むべき目標です。まずは少しでも意識を持ち、個人としても、企業としても、「何が出来るかな?」と考えてみることから第一歩を始めていきたいですね。

今回はSDGsの基本情報をご説明させていただきました。次回をお楽しみに!

Momoko

この記事の筆者

Momoko

WEBディレクター・広報

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