「SDGs」は、地球に住む全ての人が対象であり、年齢・性別・人種関係なく全ての人が対象の国際的に定められている「持続可能な開発目標」です。
今回はインターグのメンバーに向けて実施した「SDGs共有会」についてご紹介させていただきます。
なお、本記事は SDGsってなんだろう?地球で生きる自分たちが今できることを考えよう【前編】の続編となります。ぜひ前編も読んで頂けますと幸いです。
SDGs共有会の計画から実施まで
今回のSDGsプロジェクトの推進チームは、PONさんと私の2名です。
私たちは「様々な課題を自分ごととして考えるきっかけとし、SDGs目標を解決するスタートにしたい」という思いから、SDGs共有会を実施することとしました。
共有会の目次は以下の通りです。
SDGsの成り立ちを知ろう
共有会の冒頭、まずはSDGsの成り立ち、背景についてスライドを共有しながら説明させていただきました。
【前編】の記事でもご紹介しましたが、世界には、貧困、気候変動、人種やジェンダーに起因する差別など、さまざまな問題・課題に直面しています。
こうした地球規模の問題を解決するために「誰ひとり取り残さない」という共通理念のもと、SDGsでは17の目標と、それを達成するための169のターゲットを設定しています。
また、SDGsは現代に生きる私たちだけでなく、私たちの子供、孫、その先…といった後世の人たちも健康に暮らし続けられることも目的にしています。
世界で起きている現実を知ろう
SDGsを推進する上で、多くの環境問題の中でも「プラスチック問題」の現実をメンバー全員に知ってもらうため、今回の共有会では海洋プラスチックゴミによる海洋汚染の実態を描いたドキュメンタリー映画「プラスチックの海」の上映会を行いました。
そもそも、私たちも日常的に使用することが多いプラスチックは、洋服やペットボトル、商品のパッケージやお弁当など、私たちの身の回りのさまざまなものに使用されています。
軽くて透明度も高く、利便性が高いプラスチックは長年私たちの生活シーンで当たり前に存在している素材とされてきました。しかし今、このプラスチックがゴミとなることで地球環境に大きな影響を与えています。
特にここ数年で特に問題になっているのが「海洋プラスチック」なのです。
いつかは魚の重さをプラスチックが超える
ポイ捨てされたプラスチックゴミがたどり着く先は「海」です。
2050年頃には「海にいる魚の重さよりもプラスチックごみの方が多くなる」と言われているほど、現在の海はプラスチックごみで溢れています。
海に捨てられたプラスチックは波の力や紫外線によってどんどん細かくなっていき、5mm以下の「マイクロプラスチック」となって多くの海の生き物の体内から見つかっています。映画「プラスチックの海」では、これらの問題にも着目しています。
映画を観たメンバーからは「ここまで問題が進んでしまっていることが非常に衝撃だった」「人間が生み出したプラスチックゴミのせいで、多くの生物が命を落としていることが心苦しかった」といった感想が多く寄せられていました。
それぞれができることを考えてみよう
SDGsの目標達成に貢献できるアクションはたくさんあります。一部ですが、実際にインターグの社員が行っているアクションをご紹介します。
プラスチックの使用量を減らす
プラスチックの削減は様々なアクションによって貢献することができます。以下がその例です。
それぞれ小さなアクションに見えますが、よりたくさんの人が行うことで環境改善への大きな一歩につながります。
- エコバックを持ち歩き、レジ袋を貰わない
- マイボトルを持ち歩き、ペットボトルの飲み物を買わない
- 詰め替え用ボトルなど繰り返し使えるものを選ぶ
- 屋外で出たごみは家に持ち帰って処分する
- 食品の保存はふた付き容器を使い、ラップの使用を減らす
海や川、街のゴミ拾い
海や川をはじめ、街のゴミ拾いをすることで海洋プラスチックを減らすことができます。
特に海のゴミはほとんどが陸由来と言われており、雨や風、川から流れてきたゴミが海へ流れ出ています。そのため街のゴミ拾いを行うことは、SDGsの14「海の豊かさを守ろう」に貢献していると言えるでしょう。
フェアトレード商品を購入する
フェアトレードとは、直訳すると「公正な取引」を意味します。
日本でも、発展途上国で生産された食料品や日用品が驚くほど安い価格で販売されていることがあります。
その安さの裏側では、生産者に正当な対価が支払われていなかったり、生産効率を上げるために生産者の健康に害を及ぼすほどの農薬が使用されたりと「不公正な取引」によって生産者の生活が犠牲になっているといった問題があります。
発展途上国の製品や原料を正当で適正な価格で取引をし、生産者の生活を守るためにフェアトレードが行われています。
また、フェアトレードは、国や企業の枠を超えて一人ひとりが製品を選択し、購入することで、貧困をなくしたいという意思を示すことのできる手段でもあります。
ちなみに、インターグではフェアトレードのコーヒー豆を選択しています。
まとめ
「SDGs」について前編、後編に分けてご紹介させていただきました。世界の目標と考えると難しいことのように感じてしまうこともありますが、SDGsは日常の身近なところから行動を起こし、その輪を広げていくことが大切です。
今回紹介したアクションが、世界に少しでも役立てば嬉しく思います。