「DS.INSIGHT」とは?Yahoo!ユーザーの行動データをマーケティングの課題解決に活用できる分析ツール!料金・使い方・をご紹介

引用元:DS.INSIGHT公式サイト

DS.INSIGHT(ディーエスインサイト)は、Yahoo!データソリューションが開発・提供している新しいネットリサーチ&キーワード分析ツールです。

特に、マーケティング・企画・広告運用などの分野で

「Webマーケティングにおける仮説の検証をしたい」
「ペルソナを作成して精度の高い広告出稿を行いたい」
「カスタマージャーニーの調査・分析でユーザーインサイトを把握したい」

といったお悩みがある人におすすめのツールです。ニーズの分析・検索者数の分析・検索者属性の分析を得意としています。

このページでは「DS.INSIGHT」の特徴・料金・活用事例を順番にご紹介していきます。有効にツールを活用し、課題解決にぜひ役立ててください。

DS.INSIGHTとは

概要

DS.INSIGHTとは、ヤフーデータソリューションのサービスで、 ヤフーの保有する行動ビッグデータ(主に検索データや位置情報データ)をもとに、一般消費者の興味・関心・行動パターンなどを可視化し、分析に活用できるデスクリサーチツールです。

ちなみにDS.INSIGHTは利用ユーザーごとに種類(プラン)が複数用意されています。企業の方は「DS.INSIGHT for Partner」が対象プランとなります。

DS.INSIGHT for Partner 広告代理店、制作会社、コンサルティングファーム様向けプラン
DS.INSIGHT for Gov 官公庁・自治体様向けプラン
DS.INSIGHT for Academy 教育・研究機関向けプラン

DS.INSIGHTでできること、特徴

Yahoo!JAPANのビッグデータを活用できる

DS.INSIGHTの特徴のひとつは、Yahoo!JAPANの各サービスを利用するユーザーのマルチビッグデータを扱っていること。Yahoo!JAPANの利用者約8,000万人に及ぶため、収集できるデータ量も巨大になります。

無意識の生活・行動データを参照できる

これらのデータは調査設計して集めるデータではないため、「ユーザーがネット上で行っている無意識レベルでの生活・行動データ」を参照することができます。

これにより、以下のような気付きを得る手助けとなります。

  • ユーザー自身も気づいていないインサイト(訴求)を知る
  • マーケター視点では気づかなったユーザー属性のサンプルを発見する

つまり、DS.INSIGHTは、ユーザーの潜在意識を想定するのに適したツールで、潜在層のイメージづくりや流入獲得に最も効果を発揮するといえます。

他のツールでは使えない独自機能がある

このツールならではの機能が多いのもDS.INSIGHTを使うメリットの一つです。

例えば、

  • 特定のキーワードを調べた前後の期間で、他にどのようなキーワードを検索したか分かりユーザーの行動経路が垣間見える「時系列キーワード」機能
  • 日にち別や時間帯別で、特定のエリアに出入りしたユーザー層を推定できる「地域詳細」機能

などがあります。

また、ツールのインターフェースの使いやすさも特長です。グラフや色分けでわかりやすく直感的にデータがを表示できるので、分析・調査だけでなく、提案・相談時には情報共有を行いやすいでしょう。

料金プラン・価格

DS.INSIGHT for Partnerの料金プランは以下の通りです。

初期導入費用 132,000円
スタータープランの月額料金
(上限100ライセンスまで)
110,000円/月

※ 金額は税込み表記です
※ 上記プランは、最短6か月から契約可能です
※ 上記プランの契約は、1か月ごとの自動更新となります

DS.INSIGHTの便利な機能とその使い方

分析対象① People – ユーザーの検索行動を見る

時系列キーワード

特定のワードを対象に、ユーザーがそのワードで検索した前後で検索した関連性の高いワードについて調べられます。

例えば時系列キーワードを使って「育毛」に関して調べた場合、その前後で、「モテる 髪型」「薄毛 婚活」などといったワードが検索されているとしましょう。この場合、「育毛」を考えるユーザーの根っこにある訴求が「異性への印象」であることがわかるので、対応した施策が有効そうだと推測できます。

このようにユーザーがどのような経緯で、どのようなコンテンツや情報を求めているか、商品検討のプロセスを想定するのに役立てることができます。また、特定の商品・サービスを求めているのはどのようなユーザーが多いか、というターゲット像やペルソナの想定にも利用できるでしょう。

デフォルト設定では縦軸が検索ボリュームとなっていますが、検索ワードとの関連度・検索ワードとの重複度・性別割合に切り替えて表示することも可能です。

また、この機能は他のツールにはない独自のもので、DS.INSIGHTの売りの一つと言えます。

共起キーワード

特定のワードを対象とし、同時に検索されているワードを探す機能です。このデータからユーザーの検索意図を読むことができます。

キーワードマップで直感的に、検索ボリューム・男女でどちらのユーザー検索が多いか・どのワードとどのワードが一緒に検索されることが多いか、を可視化できます。

キーワードマップ上で、それぞれのワードの位置を自由に調整することもできます。

また、シンプルなデータで見たいときはランキング表示で一覧化することも可能です。

これらの情報を、仮設の検証や、潜在的な訴求の発見、コンテンツやクエリの選定に活用することができます。

なお、検索時には、期間・性別・年代・エリアでデータの絞り込みが可能です

上昇キーワード

特定の期間で検索上昇したワードを一覧表示できます。DS.INSIGHT独自の指標である「上昇度」の高いワードが選定されます。

主に、期間の指定・カテゴリの指定・関連ワードを指定といった検索が可能です。

現在こちらの機能では、ひとつひとつのワードごとに検索ボリュームを確認することはできますが、一覧表示で、検索した人がどれくらいいるワードなのか(検索したユーザーが多いのか少ないのか)はわかりません。

キーワード比較

任意のキーワードのデータを最大10個まで比較することができます。

比較できるデータは、検索ボリューム・性別割合・年代別割合・性別×年代別割合・検索推移・地域別割合です。

検索推移では、検索ボリュームの推移を折れ線グラフで簡単に比較できます。それぞれのワードのトレンド上昇・下降のタイミングや、ボリューム感の比較が一目でわかります。

分析対象② Place – ユーザーの位置情報・人流データを見る

人口ヒートマップ

エリアごとの人口量をヒートマップで確認できます。

地域の指定・期間の指定・時間帯の指定・年代や性別の指定などで絞り込む可能です。条件によってどのように人が動くのか・集まっているのかのサンプルとして活用できます。

人口推移・興味関心キーワード・来訪元ランキング

さらに、選択したエリアの人口推移(住民と来訪者別)、そのエリアで検索されたキーワード群のピックアップ、来訪者が他のどのエリアから来ているかなども確認できます。

イベントによる人の流れや、買い物や行楽による人の流れを確認できるので、どのエリアにどんな店舗・サービス・イベント・広告出稿があれば効果的か検討するのに活用できます。

地域詳細

選択したエリアの詳細データを確認できます。人口マトリックスのデータでは、日にち別×時間帯で人口が多くなっているタイミングがわかります。

地域比較

最大5つまで地域のデータを比較できます。比較できるデータは、人口推移(日単位)・人口推移(時間単位)・人口総数/割合・人口マトリックスなどです。

DS.INSIGHTの活用事例・課題対策例

弊社でも実際にDS.INSIGHTを使って、広告マーケティングに活用しています。その事例を2つほど紹介しますので、参考にしてください。

①時系列キーワード機能の活用 ~ 広告・LP施策のターゲット層・インサイト分析から施策案まで

課題

脱毛ジャンルの広告運用において、これまでは顕在層にアプローチする検索語句(「脱毛サロン おすすめ」など)をターゲットに、幅広い広告施策は行っていました。

しかし、顕在層向けのワードは他社との競合性が高く、獲得数の増加には費用(CPA)が高騰しやすくなってしまうという課題がありました。

DS.INSIGHTを使った対策

そこで、まだユーザーマインドで顕在化していない、競合性が低い潜在層に向けてアプローチを行い、CPAを抑えながら獲得数を増やす施策を開始することに。

このときにDS.INSIGHTの「時系列キーワード」機能が役立ちました。

顕在層向けの「脱毛」などのキーワードで検索される数日前にどのようなワードで検索されているかを調査し、「初デート 服装」「恋愛診断」などのワードがあることを確認。

脱毛サロンを探すきっかけのひとつが「異性からの見られ方」だと推定できることから、広告やLPの施策でアプローチすべき層を見つけることができました。

②来訪元の市区町村ランキングの活用

課題

同じく脱毛関係の広告運用において、エリア別のランキングページを出す際に、どのエリアまで広告を出すか判断が難しい場面があります。

DS.INSIGHTを使った対策

こうした場面で、参考情報としてDS.INSIGHTを活用しています。

例えば、A市のサロンに集客したい場合、「Place」の来訪元ランキングを参照します。A市に来訪している人がどの市区町村から来たかをランキング形式で確認できるので、距離が近いエリアだけではない、該当エリアに訪れることが多いユーザーの居住区を想定できます。

また、平日・休日ごとのデータを見ることができるので、通勤ユーザーとプライベートユーザーの棲み分けについても確認し施策の参考にできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上がYahoo!データソリューションの分析ツール「DS.INSIGHT」のご紹介となります。

特徴を改めてまとめると、以下の通りです。

  • Yahoo!を利用しているユーザーのビッグデータを利用できる
  • ユーザーの行動傾向をあぶり出すことで、特に潜在層の分析に活かせる
  • ユーザーのエリア情報を利用して、簡単に人流の推定ができる
  • 他の分析・解析ツールにはない機能を持ち、独自性がある
  • 使いやすくて見やすいUIで、感覚的に操作できるし、情報を共有しやすい

幅広いシーンで活用できる誰でも感覚的に使いやすいツールとなっています。

まだ新しいツールなので、機能の更新、使いやすさの改善、プランの追加など、これからの発展にも大いに期待できそうです。

気になる機能や特徴があったらぜひ利用を検討してみてください!

この記事の筆者

Kiyota

ライター、SEO担当

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